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お灸の話
お灸の茶色いフワフワしたものを艾(もぐさ)といいます。
艾を皮膚の上で燃焼させることでおこる温熱刺激と、ヨモギの薬効によって、人がもつ「自然治癒力」を高めてカラダを治療する施術方法です。
お灸は2,000年以上前に中国から日本に来たと言われています。
艾は100%ヨモギでできていて、ヨモギの葉の裏にある絨毛(じゅうもう)という綿だけを集めて艾ができます。
ヨモギ約200gで艾は約1gできると言われています。
ヨモギの種類は多く、世界では約300種類あると言われています。
日本では約30種類、沖縄では約4種類です。
その中でも日本で使う艾は、主に「オオヨモギ」「カズザキヨモギ」です。
ヨモギや艾には、シネオール(チネオール)という精油成分があります。
シネオールは、リラックス効果があります。リラックスすることで副交感神経が優位になり、血管が拡張され血行促進が期待出来ます。
古琉球には「ヤブー」と呼ばれる針灸師・指圧師・ブーブー(血抜き)・薬売り・イレズミ(現在の刺青とは異なる)を施術する民間医療者がいました。
ヤブーが患者に施術したり、ヤブーの指示で家族が灸をしたりして、お灸は多くの家庭で親しまれてきました。
私も実際出会った方から、「私のオバーはヤブーだったよ」と数人に教えて頂いたことがあります。
不思議と私が教えていただくヤブーさんはお灸を据える方ばかりです。
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